先生は「よう」と片手を上げて私たちの方に近付いてくる。 「葉月、ちょっとだけ砂のせいでしみが付いてるけどドライヤーで乾かしたらそれなりの形に戻ったぞ」 そう言って先生がポケットから取り出したもの。 それは、うさぎのキーホルダーだった。 先生の言う通り、茶色いシミがついている。 ほんの少し型崩れもしてる。 でも、戻ってきた。 私の元に、ちゃんと……!!