ぐいっと手を引かれて、耳元でささやかれる。





「………今日の6時、学校の後夜祭が始まる前に昨日の公園に来て…?」







昨日話せなかった話か何かかな?




まぁ、後夜祭までは2時間ほど暇な予定だったから別にいっか。








「ん、わかった」






「じゃ、今度こそまたね」








そして、名残惜しそうに何度も振り返りながら人ごみの中に消えて行った。







「ふふっ」







………やっぱり、変わらない。