あたしだけのヒーロー

「啓が俺に紹介した女は、千里とよく一緒にいる奴だった。





バスケ部に入っていて、気の強そうな大きな目が特徴的な子だったよ。





俺にも笑ってくれた。






…でも、啓に向ける笑顔だけは違うって気づいた。





恥じらうような、嬉しそうな。






…両想いなのか、ってちょっと絶望した。






千里の恋はどうなんだって、自分のことみたいに悔しかった。







いつしか啓はその子の話しかしなくなって、






その子しか視界にいないみたいだった。」