あたしだけのヒーロー

手を振って公園から出て行った千里と入れ替わりで、徹が入ってきた。






千里のときとは明らかに違う感情が体を支配する。







……怖い…いや、やめて…っ






震えるあたしに気づいたのか、ずっと遠くで歩みを止めた徹。






徹とも向き合わなきゃいけないのに…







……怖い。






「…夕日、悪かった。ほんと、ごめんっ」







今にも泣きそうな彼の表情を見て、少しだけ震えが治まった気がした。