あたしだけのヒーロー

お茶はまだ冷たくて、それが心を落ち着かせる。





「迷惑とか思ってねぇよ。あの男と知り合いなのか?」






あーあ…あんまり思い出したくないなぁ…




「………、そ、だよ」







…思い出すだけでこんなにも体が震える。






泣きそうになるなんて、ほんと馬鹿みたい。









「ごめん、思い出したくないよな」





ぎゅっと背中に回された手には嫌悪感を抱かないなんて不思議だ。