宗佑とは幼い頃からの友達だった。

お嬢様学校の幼稚舎に通っていた私にとって、ヤンチャで底抜けに明るい宗佑は未知の存在だった。

そんな宗佑と同じ学校に通いたいと両親にねだり、小・中学校の間だけという条件で公立に通っている。

宗佑と付き合い始めたのは、中2の秋からだった。

朝は車で送ってもらっていたが、帰りは宗佑と帰っていた。

好きだとも、付き合おうともお互い言ってないが、ある日の帰り道、宗佑は急に手をつないできた。

その次の日からは、行きも帰りも一緒に行っている。

そしてそれは、1年以上たった今でも続いている。