放課後、屋上にて…


「翔くん…??」

「うん。呼び出して、ごめん。」

「う、ううん!平気…
あの…さ、私、怒らせるようなこと…した??」

「え?あ、違う。」

「本当?」

「うん。で、話していい?」

「うん!」

「俺、ずっと女は、外見で好き嫌いを決めてるって思ってた。
告白とかも、スポーツできるとか、
頭いいから、とか、かっこいいからとかばっかりで、うんざりしてた。

でも、そんな時に、お前という大バカが告白してきたんだ。

最初から、他の外見だけを見てる奴とは違うって思ってたけど、期待はしてなかった。でも、本当に俺のことを見てくれてるって知って、、、



その…偏見的に見てたなって、

その間違いに気づかせてくれたのが、
佐久間さんだった。

本当に感謝してる。
ありがとう。」


「う、うん!私は、ちゃんと見てるよ!」

「うん、ありがと。」

「うん。」

「それのお礼がしたかったっていうか…
ありがとって言いたかったんだ。」

「そ、そうなの?」

「うん。」

「やっぱり、しっかり者なんだね。」

「そぅ?」

「うん。普通ならお礼とか考えないと思うよ笑」

「笑うなよ!」

「だってー…
でも、そういうとこも好きなんだよ?」

「あっそ、」

「あれ?素直な翔くんどこいったのかな?」

「うっせーな。」

「あー、動画撮っておけばよかった!
絶対レアだった!」

「なにがだよ!」

「素直な翔くん!」

「うっさいな!!」

「こわいなー笑」

「もーいい。じゃ、そんだけだから、
あと、明日の弁当、俺が作る…」

「え?」

「だから、いつも悪いから、特別明日だけ俺が作ってやるって言ってんの。」

「あ、はい!!
楽しみにしてるね!!」

「焦げてても食べろよ。」

「うん!絶対食べるね!」

「おぅ!」



まただ…もう、何回あの笑顔にドキドキさせられるんだろう…

でも、そんな毎日も楽しいな。