俺はただ、呆然と立っていた。 気付くも何も、確かに頬に赤みが差しているなとは思った。 だけど、それが熱からの赤みだったとは夢にも思わなかった。 何故? 普通に考えてその可能性のほうが高かったのに。 雨の中走って、風邪をひかないわけがない。 いくら俺が疲れていたって気付く事くらいできたはずなのに。 さらに募る罪悪感俺はおもいっきり太ももに拳をぶつけた。 そして、そのまま治療箱の中から冷えぴたを探し、千景の部屋へと急いだ。