「理事長、あなたとの約束を破ったのは悪いと思っていますが、もう一つのテストに関しては間違いがあると思うんですけど」 「おー、んな険しい顔しなくても」 玲のほうはというと片手に珈琲を持ちながら優雅に私を見降ろしている。 むかつく!! なんで、あんたがうえみたいになってんの? 確かにここではそうだけどさ。それでも一瞬でも玲から下に見られるって言うのは腹立つな。 「だから、テスト手抜いたって言うのは違います。真面目にやりました。それであの結果、いいほうだったじゃないですか」