まず、私が怪我をしたなんて知ったらあとあと面倒なのだ。

 昔もそう言う事があったからよーく分かる。

「てか、聞いてないだろ」

「いえいえ、聞いていますとも、で?」

 玲は呆れた顔をしてため息をついた。

 だって、そんな説教を聞くわけないじゃんか。

 今回は私悪くないんだから。

 私がしたミスと言えば、シャンプーを買っておくのを忘れたくらいだ。

「だーかーら、お前、テスト手抜いたろ?それに俺との約束も破った、という事でお前に課題を出す」

 はぁ!?

 いやいやいや、おかしいでしょ。

 私は、おもいっきり眉を寄せながら玲を見上げた。