俺も立ち上がり、伝票をつかんだ。
二人で並び、会計で伝票を出し精算をする。
「あ、いいよ。俺出すし」
カバンから財布を出しかけていた莉子ちゃんの手を制し、自分の財布からお金を抜き取った。
「っえ、悪いです!こんなおいしいとこをご紹介いただいた上におごらせてしまうなんて」
眉を下げて申し訳なさそうに訴える彼女を横に会計を終わらせた俺は半ば強引に莉子ちゃんと外に出た。
「莉子ちゃん、こういう時はね、黙っておごられてればいいんだよ。じゃなきゃ、俺かっこわるいじゃん」
倉庫への道のりを歩きながらそう言うと莉子ちゃんはしぶしぶ納得したような顔をして


