あの日の桜はⅡ【大幅修正中】


 冗談じみたように笑う莉子を見ていると複雑といった意味がわかった気がした。

 そして、あの日何故この話をしたくなかったかも。

 きっとこの話を最後まで聞くと陸や龍がきっと聞いたことをへこむに決まっている。

 それでシリアスな雰囲気に行くのが嫌だったのかと。

 まぁ、莉子ちゃんなら今日みたいに笑って言っただろうけど、アイツらに取っちゃこれが逆効果になる。

 “なんで笑うんだよ、泣いていいんだぞ”みたいなそんな言葉をかけるだろうね。

  自分達がそうだったように。

け ど、それは莉子ちゃんにとってはかけられたくもない言葉になる。