あの日の桜はⅡ【大幅修正中】


「冗談だってば。それよりも、莉子ちゃんのこと教えてよ」

 なんていう葵の顔は爽やか男子って言うよりは妖艶な、色気のある、例えるなら、千景みたいな、いやその表現はおかしいけど、とにかくいつもと違う表情をしていた。

 私はパスタを巻く手を止めた。


「うーん、例えばどんなことですか?」


「秘密、とか?」