あの日の桜はⅡ【大幅修正中】


 私の視線に気がついたのか、葵がクスクスと笑いながら聞いてくる。

 もしかして、私がメニュー表でちらちらと見ていたの知っていたのかも。

「あ、えっと、う、いいんですか?」

 おそるおそる手を伸ばしながら聞いてみると

「どうぞ」という声が帰ってきた

 やったぁ!!

 葵が皿の位置を交換してくれて、食べやすいようにしてくれた。

 フォークでくるくると巻き、口に放り込む。

  うんま。

 あぁ、もう幸せだ。

 私は皿を元に戻しながら頬を緩ませた。

 今日はそればっかりだな。