私の視線に気がついたのか、葵がクスクスと笑いながら聞いてくる。 もしかして、私がメニュー表でちらちらと見ていたの知っていたのかも。 「あ、えっと、う、いいんですか?」 おそるおそる手を伸ばしながら聞いてみると 「どうぞ」という声が帰ってきた 。 やったぁ!! 葵が皿の位置を交換してくれて、食べやすいようにしてくれた。 フォークでくるくると巻き、口に放り込む。 うんま。 あぁ、もう幸せだ。 私は皿を元に戻しながら頬を緩ませた。 今日はそればっかりだな。