あの日の桜はⅡ【大幅修正中】


 メニュー表を葵に渡した。

 結局悩んだけれど、ボロネーゼにした。

 結局なんだかんだ言ってトマト系のパスタに毎回なるんだよね。

 本当はペペロンチーノとか食べたいけれど毎回におい消しを忘れちゃうからまるまるは食べれない。

 今度という今度は絶対に持ってくる。

 うん、そうしよ。

「ありがとう、じゃあ俺も決まりで」

 と私よりはるかに早く注文を決めた葵はすいませんと手を小さく上げた。

 店員さんがはいと駆け寄ってきて、メモを取る態勢に入った。

「えっと、ボロネーゼ一つと」

「俺は、ペペロンチーノ一つで」

 え?

 店員さんが確認を取って帰って行くと私は思わず葵のほうを見た。