こんな状況なはずなのに、かぁあと赤くなってくる頬は正直だ。 誰だってそうだろう。 目の前のイケメンが酔って甘いセリフをささやくのだ。 照れないわけない。 意地悪い顔をして笑う葵ともう一度目があい、私は顔をそらした。 「そらさないでよ」 そんな抵抗もむなしく、顎を持ち上げられ目を合わさせられる。 ・・・酔うとキャラ変わるよね、人って。 まぁ、でも葵に関してはもとからこういう気質はあるけど。 なんだかんだいって私。 顔真っ赤だ。