「…そう、ですね」 私は思わず、肩を揺らし唇を噛んでしまった。 『来年もこような』 そう笑った彼と重なってしまったからか、 それとも その言葉の真意を気にし、素直に受け取れなかったからか。 姫代理と言われている私。 期限が来ればそこで離れるのだろう、きっと。 紘はそんなこと思いはしてないのだろうけれど、 でも、たぶん。 一緒にいたいと願ったとして、 私の心と行動は一致しない。