あの日の桜はⅡ【大幅修正中】


「…そう、ですね」

 私は思わず、肩を揺らし唇を噛んでしまった。


『来年もこような』

 
 そう笑った彼と重なってしまったからか、


 それとも


 
その言葉の真意を気にし、素直に受け取れなかったからか。



 姫代理と言われている私。

 期限が来ればそこで離れるのだろう、きっと。


 紘はそんなこと思いはしてないのだろうけれど、


 でも、たぶん。


 一緒にいたいと願ったとして、

 私の心と行動は一致しない。