「あー、えっと車でずっと寝てたじゃないですか?起こしても全然起きないから運ぼうって思って今パラソルまで運送中でしたね。あ、えっと不快だったのならごめんなさい」
申し訳なさそうに少しだけ、眉をさげ、莉子は状況を説明してくれた。
てか、全部俺が悪いんじゃん・・・。
「俺のほうこそごめん。迷惑かけて。それとあ、ありがと」
とりあえず、なんとなく莉子の顔を見れないので顔を背けた。
「いえ、では、もうそこなので。ほら」
そうやって莉子が指さした先にはパラソルも立て終わり、きっちり場所取りして終わった後のおつかれーとジュースを開けているみんなが目に入った。
俺が寝ている間に・・・なんか悪いな。
「じゃあ、行くか」
そう笑うと、莉子も「はい」と笑ってくれた。
龍side end


