仕方ないな。
「龍、あとで怒らないで下さいよ?」
そういって私は龍を背負い、立ち上がった。
意外と、身長もあるなぁなんて今更ながらに男女の差を感じた。
いつもあのメンバーにいるからチビだのなんだの陸や千景から言われている龍だけど。
身長差でずり落ちそうな龍を思いっきり、背負い、みんなの後に続く為歩き出した。
ちょっと、重くて落ちそうなのが心配だけどまぁ、大丈夫だろう。
本当は運転手のあのお兄さんに頼めばよかったんだけどトイレに行っていて今いないし。
みんなは、といえば荷物の運搬で今ここにはいない。
目立つかもしれないけど、しょうがないよね。
そう思い、私はパラソルまで向かった。


