ウィーンと後部座席の窓が開いて、葵の笑顔が見えた。 「おはよう、莉子ちゃん。それじゃあ、いこっか」 そして、私も同じ様に微笑んで 「おはようございます」 といった。 今日は波乱の一日になる予感がするなぁ…なんて思いながら葵が開けてくれたドアから私は車に乗り込んだ。