運命のブレスレット

結局車の中では、何も話さずに家に着いた。


「うわ、ここが家?」


「うん…。」


「すっごい!」


車を降りてから夏帆はずっと喋っている。


「ねぇ、ここお城みたい。」


「いや、お城ではないと思うけど…。」


しきりに感心している夏帆と家に入った。


「お嬢様お帰りなさいませ。」


「お帰りなさいませ。」


頭を下げながら守衛の人や玄関のメイドさんに挨拶をする。


「あ、お母さんは家にいるかしら?」


「はい。奥様は先程からずっとお部屋にいらっしゃいます。」


「ありがとう。」


お母さんの部屋に行ってノックする。


コンコンッ


「はい、どなた?」


「萌南です。お母さんただいま。」


そう言って部屋に入る。


「あら、萌南じゃない。早いのね、今日は。」


お母さんは部屋でテレビを見ていた。