嫌いだけど…



ガラッ


「お待たせ」

点滴を手に持ってやってきた。




「待ってないです…ケホッ」


素直じゃないんだから…。





「暁ごめんな。すずは医者と、病院嫌いだから…」




「なんとなくは気づいてたよ」

「すずちゃん、解熱剤追加するね」




点滴スタンドにかけてあった

なくなったばかりの点滴を新しいものと取り替えた。




「すずちゃんこの薬飲んで」


暁が白衣のポケットからいくつか薬をだした。




「はい…」

俺が水を渡すと薬を飲んだ。



すずは、昔から薬だけはちゃんと飲むんだよな…。

苦しいの嫌いだから。