「あっ、聴診するんだった。」


忘れてたんだ…。




「服捲ってね」


服をまくると聴診器が肌に触れる。

やっぱり聴診は苦手だな…



冷たくてなんかゾクッてする。






聴診が終わって服をなおすと


「喘鳴聞こえるから絶対に寝てるんだよ」

「分かった?」



本当は少し起きていたかったけど

真面目な顔で言ってくるから




「はい…」



それしか言えなかった。





「また来るから何かあったら連絡して」


足早にさっていった新庄先生の背中になぜかドキドキした。