「すずちゃん点滴するね」

「和樹お願い」




「ああ」



すずちゃんが俺の膝の上でぐったりしているから

和樹にやってもらった。





「すずちゃん気持ち悪いとかない?」




「ないケホケホ…です」



すずちゃんの顔を覗くと

涙目で苦しそうだった。



それに咳もでてきた。





「和樹、吸入器持ってるか?」




「持ってるぞ」



和樹は
白衣のポケットから吸入器をとりだしてくれた。