「すずちゃん熱あるよね?」

俺が聞いても


「…ない…で…す」



そう言われそっぽをむかれた。




「すずちゃん熱計らせて」


和樹が言っても



「大丈夫なんで…ハアハアッケホッ」



どんだけ我慢してるんだよ


もういいや。



俺はベッドに座りすずちゃんを抱き上げて膝にのせた。



「和樹、体温計貸して」




「ああ」




体温計を借りて嫌がるすずちゃんの脇に挟んで固定した。



ピピピピッピピピピ


体温計を見ると39.8




「和樹聴診してくれる?」

「俺すずちゃん抑えてるから」