中庭にでて
入り口の近くにあるベンチに腰掛けた。
「さむい…」
もうすぐで秋も終わるからか…。
なーんかあっという間だったなこの半年
下を見てこの半年の出来事を思い出していると
「もしかしてすず先生?」
ん?
こんな時間に誰だろ?
顔を上げると
「あっ、奈々ちゃん」
奈々ちゃんは、私の担当患者のひとりで中学二年生
「すず先生具合大丈夫ですか?」
「全然元気だよ!」
担当患者に心配される医者って…。
「そうなんですか」
「あっ、先生ここに来たこと青山先生にはいわないでね」
青山先生?
あっ、和樹先生の名字か…
すっかり忘れてた。