左腕を出した。


「動かないでよ」



「はい…」



腕をアルコールで消毒され点滴の針を刺された。



「はい、おしまい」




「すず先生頑張ったね」




微笑む勇気君に思わず

 
「勇気君ありがと~」


ベッドから降りて抱きしめた。




「すずちゃんそろそろ勇気君病室に連れて行かないと行けないから」




「あっ、すみません」

「勇気君ばいばい」




「すず先生またね~」



ガラッ


和樹先輩と一緒に小児病棟へ帰って行った。