「ほら、勇気君に応援されてるんだから」



和樹先輩に体温計を手渡された。



「ほら、測って」



「は…い」



勇気君が見てるから逃げれない…


渋々脇に体温計を挟んだ。



ピピピピッピピピピッ



「ほら貸して」




「……」
  

黙っていると和樹先輩に体温計をとられた。



  

「37.9…やっぱり熱あんじゃん」


和樹先輩が睨んでる…

怖っ…



「まず点滴しよっか」

新庄先生も口元は笑っているけど目が怒ってる。




「すず先生点滴、頑張って」




「勇気君…」

 
6歳に励まされる医者って…



「ほら、腕だして」