「…先生…すず先生」



「ん…?」



目を開けると私の担当患者の相澤勇気君がいた。


「先生具合悪いの?」



「全然大丈夫だよ」

話しづらいから酸素マスクを外した。



「先生病気なの?」





「喘息だよ。勇気君と同じ」





「先生早く元気になるといいね」




「ふふ、ありがとう」

「勇気君1人で来たの?」




「うん!」




「じゃあ先生と一緒に病室に戻ろうか」




「うん!」