｢私は２人の恋を応援してるから｣
｢でも院内でイチャイチャしないように｣
｢はい｣
｢ありがとうございます｣
｢ところで一つ聞いてもいいかい？｣
さっきまでとはうって変わって
真面目な雰囲気に
｢なんでしょうか？｣
｢すずは病弱で喘息も酷いがそれでもいいのかい？｣
｢はい。病弱でも俺はすずが好きなんです｣
｢喘息の方は俺の専門ですし何かあっても絶対に助けます｣
｢新庄君がそう言ってくれると心強いよ｣
｢こんなに想われてすずはきっと幸せだな｣
“いつの間にか大人になっちゃって”
院長の目からは少し涙がこぼれてた。
｢おっと、長々と話しすぎたようだな｣
｢そろそろ戻っていいよ｣
｢それではこれで失礼します｣
ﾍﾟｺﾘ
頭を軽く下げて院長室をでた。
