「由香大丈夫?」





「うん…平気」




「今点滴してるから少し寝てな」

「終わったら起こしてあげるから」





「分かった…」





それから俺は診察室で仕事をした。


一時間経って

点滴が終わったから点滴を抜いていると




「あれ?和樹」





「あっ、由香起きた?」





「うん」





「今から帰るけど立てる?」





「うん」


ベッドから起きて立ち上がろうと足を床につけた瞬間


グラッ

由香が倒れそうになった。



だけど受け止めて倒れずにすんだ。





そのまま由香を抱きかかえ



「少し我慢してよ」


優しく言うと



「ちょっ…恥ずかしいからおろしてよ」


顔を赤くしながら怒ってる。

照れてるだけかも…





「1人で歩けないでしょ?」

「さっき倒れそうになったし」





「それは…」





「てことで我慢してよ」