「あれ?すず先生さっき新庄先生が探してましたよ」
「あっ、空ちゃん」
「新庄先生に何か言われた?」
「はい」
そう言ってなぜか腕を掴まれた。
もしかして…
「見つけたら連れてくるよう言われたんです」
「ごめんね」
嘘でしょ…
嫌だよ、こんな所で捕まってられるか!
まっ、
空ちゃんは小柄だし簡単に逃げ出せるでしょ。
腕を抜こうとすると
思った以上に力が強くて抜け出せない。
流石小児科の看護師
治療中暴れる子を固定するのに慣れてるんだった…。
私は空ちゃんに掴まれたまま
呼吸器内科の診察室に連れていかれた。
「空ちゃん見逃してくれない?」
「無理ですよ、新庄先生怒っていると思いますし」
「ファイトです!」
怒っているとか…
行きたくないよ…
行きたくなさすぎて涙でてきた。

