「すずちゃん聞いてる？」
私が俯いているとしゃがんで下から覗きこんできた。
「絶対にやりません！」
ﾀﾞｯ
本当は走っちゃだめだけど
やりたくなさすぎて新庄先生から逃げた。
…で、今に至る。
だって心電図嫌いだし、聴診嫌いだし、喉見られるの嫌いだし…
嫌いなもの尽くし。
わざわざ自分からやりに行くなんて無理。
さすがに嫌だ。
頑張るにしても難易度高すぎ…
で、今は女子トイレに逃げ込んで個室に隠れている。
丁度誰もいないし
新庄先生は入って来れないでしょう。
「ｹﾞﾎｯｺﾞﾎｺﾞﾎｯ…ｹﾞﾎｯ」
咳でてきた…
発作起きる気がする…
