吸入し終えると


「圭ちゃん…グズッもう離して」

すずちゃんが圭に泣きながら頼んでいる。




「まだだめだ」

「喉診てないだろ?」


圭が俺を見ながら言った。




「すずちゃん口開けて」



舌圧子を近づけると

唇を噛んで口を開けないように抵抗してきた。



「すずいい加減にしろよ」


圭が怒ると


「だってグスッ嫌なものは嫌…」




「また入院する事になってもいいのか?」




「嫌…」




「ならちゃんと診察受ける」




「うん…」



その後は大人しく診察をうけてくれた。