「じゃあここで話すな。
例えば、例えばの話でさ?
もし、海で溺れている子供がいて、でもそこには鮫がいる。飛び込まないと助けられない。人通りはなく、電話も無い。
……さっきーなら、助ける? 助けない?」
溺れてる子供に、サメ?
よくわからないけど……
そんなの……決まってるじゃん。
「助けるよ。鮫なんか追い払う。絶対に、その子を死なせない」
そう答えると、諒真さんは少し目を見開いた。
「本当に? さっきーが、食われるかもしれないんだよ?」
「それでも、黙ってみてるよりマシ」
「…さっきーって、変わってる」
「そりゃどーも」
何なんだ、一体。
変な質問しておきながら変人扱いかよっ。
諒真さんの方が変わってるっつーの。


