南蓮央の声で、ヤンキーどもが振り返る。
「あぁ? 誰だぁお前ら……って、後ろの女、元姫の本田咲誇じゃん〜」
「うわマジだー。よく顔出せるな、裏切り者〜」
「学校サボってデートですか〜?」
ヤンキーどもがヘラヘラ笑いながら私に近寄ってくる。
『裏切り者』の言葉に、肩がビクッと震えた。
こいつらは、私が『裏切り者』と言われれば何も言えなくなるのを知っている。
心臓が締め付けられ、胸が苦しくなるから……
「あっれ〜? 何も言い返せないのかな、裏切り者ちゃーん?」
「っ…」
息苦しさで、思わず、南蓮央のシャツをギュッと握り締める。
それに構わず、近づいてくるヤンキー達。
睨みつけても、ヘラヘラしているだけ。
こいつら……一回殺らないとかな…
そう思い、バイクから降りようとすると。


