ざわざわとした街を通り過ぎ、少し閑静な通りにある私立王蘭高校。
【桜蘭】は、この『王蘭』を少し変えたものだ。
今はもう授業が始まっている時刻なので、校門には誰もいない。
「門が閉まってるな……裏門に回るか」
南蓮央はそう呟いて、裏門にバイクを走らせる。
「あ、裏門は……」
止めようとするけれど、バイクの音で彼は気付かない。
...あーあ。
バカ。
仕方なく黙って乗っていると、裏門を見た南蓮央が眉をひそめた。
「……何だこいつら」
そう、裏門はヤンキーのたまり場……
タバコを吸っても喧嘩をしても酒を飲んでも見逃されるこの場所は、いきがってるヤンキーがたくさん来るのだ。
案の定、ここに溜まっているヤンキー達もビールの缶を転がしてタバコを吸っている。


