「おい、起きろ」



低い声が聞こえ、ぱちっと目が覚めた。


南蓮央が私を見下ろしている。


「あれ……?」


今の、何だったんだろう…?


夢?



「何をぼんやりしてるんだ? 朝飯ができてる、食え」


「朝飯……」



そういえば昨日はチューハイしか口にしていない。


空腹なのに、今気が付いた。


起き上がって、自分がベッドに寝ているのに気付く。



「南蓮央が、運んでくれたの?」


「まぁな。
つーか何でフルネームなんだよ。蓮央でいい」



そう言われても……南蓮央は南蓮央だし。