一通り洗って脱衣所に出ると、そこには本当に着替えがおいてあった。


下着なんかもある。


少し不審に思ったけれど、つけないと出られないので渋々つけて、用意してあるTシャツとショーパンを着る。


シンプルなデザインで、少し大きかった。



リビングに行くと、南蓮央が冷蔵庫からビールを出しているところだった。



「上がったか。次俺が入ってくるから、ビールでも飲んでろ」


「ビール嫌い……」


「……んじゃあ、オレンジジュースにしてやるよ」


「子供扱いするなし…」


「ははっ、分かってるよ。チューハイでも飲め」



笑いながら南蓮央がテーブルの上にチューハイの缶を置く。


チューハイなら飲める。



「あんま荒らすなよー」



と、南蓮央はバスタオルと着替えを持ってリビングから出ていった。