「あいつらに本気で復讐したいなら、悪いことは言わない。俺らの姫になれ」


「……は?それとこれとは関係が…」


「お前一人で、何千人もいる【桜蘭】に立ち向かう気か?」



南蓮央の一言に、ぐっと言葉に詰まる。


確かに【桜蘭】は世界トップだけあり、その人数は全部数えると万に近い。


幹部だけでも500人近くいる。


そいつらを一人で倒すことが無謀だってことは、分かってる。



「分かってる…けど……」


「おーし、じゃあ決まりだなっ!! 今日から、咲誇ちゃんは【睡蓮】の姫だ!!」



背後から、諒真先輩がひょっこり顔を出して勝手に話をまとめてしまった。