「ここか」 蓮央は『1ー2』と書かれた葵がいる教室の前で立ち止まる。 そして、教室へ入っていくお母様方にさわやかな笑顔で「レディファーストです」と対応していた。 もちろん、お母様方はメロメロ。 あの3人も、だ。 私以外の全員が入ったところで、こっそり蓮央に話しかける。 「蓮央、どういうこと?」 「お前はただ見てればいい」 「見るって……?」 「今にわかる。ただ、俺がいいって言うまでは俺にあまり近寄るな」 えぇ!? ニヤリと笑った蓮央は、また爽やかな笑顔を作って教室に足を踏み入れた。