「起きろ咲誇、始まるぞ」
「…へ……?」
蓮央の声に目を覚まし、海の方を見ると………
水平線から、オレンジ色に輝く何かが浮かび上がる。
眩しくて、綺麗に輝くそれは…………
「日の出……?」
「今度、必ずって言っただろ?」
振り向くと、蓮央が優しく微笑んでいる。
「覚えてて、くれたの…?」
「当たり前だ。お前と話したことを忘れるなんてできねぇよ」
「蓮央…………ありがとうっ!!」
蓮央の首にぎゅうっと抱きつくと、抱きしめ返してくれる。
私の耳元で、蓮央が低く囁く。
「……咲誇、もしお前が記憶を取り戻したら、言おうと思ってたことがあるんだ」
「…?」
蓮央の胸から顔を離して、彼を見上げる。
夕日でオレンジに染まったその顔は、少し赤くて。
少し緊張したように深呼吸をすると、私の目を見つめて言った。


