「咲誇、起きろ」 「……ん〜?」 蓮央に肩をゆすられ、思いまぶたを持ち上げる。 まだ夜明け前…… 「まだ夜だよ?眠い……」 「いいから服を着てついてこいって」 「分かった……」 渋々服を着て、蓮央のあとをついていく。 真っ暗な夜明け前の海。 「蓮央、今何時……?」 「5時半」 「早…………」 いつもならもちろん寝ている時間だ。 何でこんな朝早くに……?