「あの、それって諒真さんが酔って女の子に手を出した……とかいう?」
「ちげーよさっきー!!しつこく言い寄ってきたうざい女の手足折ったら通報されたんだよ!!」
「………………わぉ」
諒真さんのことが、怖く思えてきた。
そりゃ、通報もされますわ。
「いや、それはどうでもいいんだけど。諒真、こいつが『奈緒』?」
「あぁ。自分で『きゃー!奈緒怖ぁい!』って言ってたからよ」
「……キモ」
「うっさいわね!!てかあんたら何なのよ!奈緒の翠斗に何してんの!!」
奈緒は翠斗に駆け寄り、座り込んだ。
「翠斗!!」
「奈緒……」
「翠斗、あいつらにやられたの?」
「いや……あいつだ、裏切り者に…………」
翠斗は弱々しく私を指さし、奈緒に優しく微笑みかける。
それを見た奈緒は立ち上がり、翠斗に背を向けた。


