「きゃあっ!!」
「な、奈緒……?」
私の前にどしゃりと転んだ奈緒は、キッと諒真さんを睨みつける。
「痛いじゃないこのバカ男!!」
「黙れクソ女」
諒真さんとは思えぬ目つきの悪さ……。
さ、さすが組長の息子。
「お前がさっき言ったこと、ここで言え」
「誰が言うかよっ!!」
「ふーん……女だからってなめてると殺すぞ?」
「どうせハッタリでしょ?」
フンッとそっぽを向いた奈緒の肩を、歩がポンと叩いた。
「やめとけ。諒真先輩はマジだから。女だろうとなんだろうと、ムカつく奴には容赦ねぇから」
「っ……」
「こないだなんて、警察に捕まりかけたんだぞ?」
「余計な事いうな歩」
・・・マジですか?
あの酔っ払うとうざい諒真さんが、捕まりかけた?


