「っていうか、喧嘩終わったの?」
「あぁ、お前にビビってみんな逃げた」
「は?私、なんかしたっけ……?」
「……ま、いろいろ」
いろいろって何だよ……
と、周りを見渡すと、怪我だらけで座り込んでいる歩と真浩、そしてやっと気がついたらしい圭太がいた。
「おい、こっちも終わったぞ!」
後ろから声がして振り向くと、諒真さんが入口に立っていた。
「お疲れ、諒真」
「おー。【龍嵐】のおかげで死なずに済んだぜ。で、さっきーに渡したいものがある」
「私?」
「おぅ。おら、こっち来い!」
諒真さんがドアの影から突き飛ばしたのは、茶髪の少女。


