「……翠斗、終わりにしよう?全部」 「さ、きこ……」 「名前呼ばないでくれる?寒気がする」 腹に蹴りを入れると、ゔっと唸って体を丸める翠斗。 さっきまでの強気はどこ行ったんだろう? 「あれ……咲誇ちゃん、なの……?」 「分からねぇ…………人格変わってやがる」 誰かの会話が遠く聞こえる。 多分、今の私は「咲誇」じゃない。 ただの「黒薔薇」だ。