「ってめぇ……許さねぇ!!」
「蓮央!!駄目だ!」
我に返った蓮央が翠斗に殴りかかろうとするけれど、それを圭太が止める。
「どうして止めんだよ圭太!離せっ!!」
「今やったら咲誇まで吹っ飛ぶだろ!!」
「……クソっ!!!」
壁を蹴って、怒りをぶつける蓮央。
「っや………」
「皆殺しにしてもいいんだけど?」
少しでも嫌がると、脅される。
私に、逆らうことなんて許されない。
悲しくて悔しくて、たまらない。
涙が流れそうになった時、翠斗が急に唇を離して蓮央のほうを向いた。
「南蓮央。これで分かったか?こいつ、嫌がらなかっただろ?」
「…………」
蓮央は無言で翠斗を睨む。
その顔には、怒りがこもっていて、怖い。
数秒にらみ合ったあと……口を開いたのは、蓮央だった。


