「確かに殴ったのは俺だが、その原因を作ったのはアンタだ。実の娘にこんな事を言う政治家は、非難轟々だろうなぁ?」
「……くそっ…………」
「アンタに言われなくても、咲誇はもう本田家の人間じゃねぇよ。
今日からは、南家の人間だ」
「……へ?」
蓮央の言葉に、間抜けな声が出てしまった。
南家の人間って……どういうこと?
「咲誇、お前は今日から南咲誇だ。間違っても、本田なんて言うなよ」
「それって……結婚するって、こと?」
「……この状況でプロポーズしたくねぇから言わない」
蓮央はぽかんとする私の前に立ち、父に言い放った。
「咲誇は俺のだ。そのツラ、二度と表すんじゃねぇ。次会ったら画像と音声ばらまくぞ」
「……くっそ…………!」
父……いや、本田和正は、捨てゼリフを吐いて逃げるように飛び出していった。


