___バキッ!!!
何かが殴られるような音がした後、目の前の男が吹っ飛んでドアに叩きつけられた。
・・・蓮央が、殴ったのだ。
よろめいた父は、口から流れた血を拭って不敵に笑う。
「……先に手を出したな。不利になるのはお前だ」
「それはどうかな」
「何……?」
余裕の笑みを浮かべる蓮央に、父は若干ひるんだ。
「このマンションに住むのは芸能人も多くてな、ストーカー被害も多い。それを防ぐために各部屋に数台ずつ隠し監視カメラがついてんだよ」
「なっ……!?…ふん、ハッタリだろう?」
「なら確かめてみるか?映像を管理しているのは俺の親友だ、すぐ見れるぞ」
「…………」
父はいきなり無言になって視線が泳いでいる。


